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「ニシンの群来」とは・・・??

みなさんこんにちは!


前回の記事で「ニシンの群来」が利尻島で見られた!

というお話をしましたが・・・


「そもそも【ニシンの群来】っていったい何?」

という方も多くいるかと思いますので、

今回は【ニシンの群来】について詳しく書きたいと思います!


まず、「ニシン」という魚は皆さんご存じですよね。

わたしは京都で有名な「ニシン蕎麦」を毎回思い出します・・・。


では、「群来(くき)」とは一体なんだと思いますか?


漢字を見ればすぐに想像できるかと思いますが、

ニシンが大量に押し寄せることを「ニシンの群来」と呼びます。

ニシンが来ると陸に近い海面が一面真っ白に染まります。

なぜ大量にニシンが押し寄せるのか?

それは「産卵」のためです。


雌のニシンが陸に近づいて来て昆布などの海藻に卵(数の子)を産み付けます。

すると雄のニシンが来て雌が産み付けた卵に精子(白子)をかけます。

この精子(白子)がミルクのように白く、海の色が真っ白になってしまうんです。



昔は天売島・焼尻島でニシンが捕れたという情報が入ると

だいたい一週間くらい経ってから利尻島でもニシンが捕れるだろう

と言われていたようです。


昭和三十年になり、ニシンが来なくなるまではニシンをたくさん捕る事が出来、

その稼ぎだけで一年間は生活に困らなかったとか・・・。


ニシン漁が盛んに行われていた時代の漁具や漁場は今でも

ここ、利尻島にたくさん残っています。



利尻島に訪れた際は、ぜひ、利尻島の北海道遺産、島の宝を見ていって下さい。

写真だけでは分からない事や新たな発見があるかもしれません♪


<参考>

・水産だより~北の海の語り(H17.12月100号、H21.12月105号、H30.2月115号)


2020.06.03

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